フザンダージュ(Faisandage)とは、フランス語でジビエの<熟成>の意味ですが、もともとはフザン(雉)を調理する前提として、伝統的に行われていました。 ジビエ料理の最大のテーマである「野性味あふれる力強い旨みと風味を生かす」ために、内臓の香りが肉に回る(つまり、腐る寸前)ほど熟成させたわけです。 最低1週間は吊るして(またはねかせて)置くことをフザンダ―ジュ、3日間ぐらい熟成させることをモルティフィカシオン(Mortification)と呼びます。 現代では、「最終的に仕上げる料理に照準を合わせて肉を柔かくし、風味を増加させる」ことからフザンタージュの概念は、昔のイメージとは変わりつつあります。 肉種によってはフザンダ―ジュも、モルティフィカシオンさえもしないこともあるようです。
熟成はさまざまな条件によって違ってきます。 また、フザンダージュの仕方で、その食材の味わい・調理法・なども変わってきてしまいます。 以下にその具体的な例をあげてみます。
その時代の料理の概念にあわせて、料理人は常に素材との対話を繰り返します。 「このジビエ食材はどう料理したら最高の味を引き出せるだろうか?」 まさに繊細で高貴な食材のなせる技です。 ジビエは個体差も大きく、狩猟状況も様々なわけですが、最適の食べ頃を手の触感や、羽を抜いたときの感覚、肉の色などから判断する、まさに調理人の腕と経験がものを言う世界です。 奥が深いですね。
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